『池上彰の世界の見方 ロシア~新帝国主義への野望~』を読む

ロシアのウクライナ侵攻の背景がよくわかっていなかったので、オーディブルで聴き放題可能になっていたこちらを読んでみた。

近代のロシアがどのような歴史をたどってきたのか、他の国との関係がざっくりと知ることができた。ウクライナとの関係についても語られています。

この本から学んだことは、ロシアは他の国から攻め込まれることを非常に恐れている国だ、ということ。

なんでこんなに恐れているのか?というのは、地政学的にみて、11の国と地続きになっていて、大国なので国境全部を守ることはできない。また、過去に侵略されてきた(日露戦争、シベリア出兵、第二次世界大戦)というトラウマがある、というのだ。

印象的だったのは、「侵略した方は忘れてるけど、侵略された方は覚えている」という池上さんの言葉。

ただ、いくら恐れているからと言って、他の国に侵攻するという歴史から学ばないチョイスをしてしまったのは非常に謎である。

プーチンがいかに戦略的で優秀なのかは理解できるのであるが、彼のこうあるべき理念みたいのがいまいち見えなく、物事を「攻める、攻められる」「政治的に有利か、有利じゃないか」のような物差しで動いているような気がしてしょうがない。

今後もニュースを注目して見ていきたい。

それにしても、池上さんって点と点を線で結んでストーリーにする力が優れていて、すごいなぁと思う。

自分も少しでも池上さんのように点と点を結んで、伝えられる思考力を身につけるように頑張らねばと思ったのであった。

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