最近ジャニーズ事務所のニュースに目が離せない。
会見を開いた際に、副社長の井ノ原氏が「ルールを守って。子供も見ている、揉めてる姿をみせたくない。落ち着いて」みたいな発言をして一部記者をたしなめたのに対して、一部記者から拍手が上がったというのをみて、吐き気がする思いであった。
差別関連の本を読んだことある人などはわかるだろうが、この手法は「トーンポリシング」と呼ばれる。例えば、権力ある側がなんらかの不当な行為をして、それを訴える側がデモなどの抗議活動をする。それに対して、「そんな怒って抗議してたら聞き入れてくれないよ。丁寧に話し合ってお願いしないと」というような具合に使われる。一見もっともらしく聞こえる。そのため、なしなめてる方が冷静で言われた側が冷静じゃないと見せることができ、主張してる側の意見を弱めたり、もともとの主張ではなく言い方に論点がすり替えられるので、Tone Policingと書いて、「言い方の取り締まり」と呼ばれる。詳しくは「あなたを閉じ込めるずるい言葉」という本に書いてあるので参照してもらいたい。
そして昨日NHKがスクープした、事前に指名NG記者のリストがあったという事実。記者がおかしいと怒るのももっともであろう。
それにしても、マイケルジャクソン、ジミーザベル、ジャニー喜多川と、圧倒的権力あるものの悪事は本人が死なないと明らかにならないのが残念なところである。
海外ではMenudoという16歳になったら脱退しなくてはいけないリッキーマーティンも所属していたBoysグループのマネージャーが少年たちを性的虐待していたという疑惑のドキュメンタリーが公開されて問題になっている。まさにそれと構造が同じで、子供が親から離される状況があり、犯罪者がその子供たちにアクセスしやすい環境で、かつその犯罪者が絶対的に権力を持っているという構造だ。
そのような状況がある環境に子供がいたら親としてできることはRed flagを察知して、そのような状況に子供が陥らないようにしないとと思うのであった。
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